バリュー株(格安株)のスクリーニング基準

内在された価値 銘柄選定方法

バリュー株とは、企業の価値が本来の価値より割安に見積もられているため、株価も本来よりも低い水準にあると考えられるもの。割安株とも呼ばれます。

一般的には知名度や人気が低いため流動性が低い、バリュートラップに引っかかりやすいなどのデメリットがありますが、見直されることで株価の大きな上昇が期待できます。

ここには、バリュー株を探すのに重要となる指標をまとめました。

バリュー株の代表的バリュエーション指標

PER 10倍以下

※PERはセクターによって平均水準が変わる

参考記事:日経平均PER 日経平均比較チャート

PBR 1倍(0.7が理想)以下

※その会社の純資産から30%もディスカウントされている
 ことになる

グレアムミックス係数 22.5以下

PER×PBRが22.5以下のもの

※現在(2019.9)では22.5は高すぎる。5以下を基準とする考え方もある。

自己資本比率 70%以上

バリューというより財務の健全性をみる指標。

80%以上は超優良だが、業績が良すぎる企業は株価もそれが織り込まれていることが多く面白味にはかける。

20%以下になってくると機関が総投げになりやすい。しかし、20%→30%→と回復してくる過程で株価が上昇しやすい。

配当利回りが高い

※配当金により年利何%の利回りになるかを表す。

一応3%が目安。しかし、配当利回りが高くても株価が下落しつづけるものもあるので注意。

Fスコア 7点以上

 

PEGレシオ 1未満

※PEGレシオ=PER/1株利益(EPS)成長率


一般的にPEGレシオは1~2の間がフェアバリューとされており、
2を超えると割高、1未満なら割安と判断されます。

ネットネット株


定義 (流動資産ー負債総額)×2/3≧時価総額
※2/3はなくてもよい

流動資産とはすみやかに現金化できる資産のこと。つまり、(流動資産ー負債総額)は
「資産を売却して負債を返済したらどれくらい手元に残るか」を意味する。
これを「解散価値」とも呼ぶ。
時価総額よりも解散価値が多ければ、その会社は本来の価値より割安な評価をされて
いると考えられる。

ネットネット株のメリット:下値不安が少ない
        デメリット : バリュートラップに引っかかることがある。 流動性が低い。

EV/EBITDA(EBITDA倍率)


EV/EBITDA=(時価総額+有利子負債-現金+非株主支配持分)÷(営業利益+減価償却費+のれん償却費)

EV(Enterprise Value) とは「企業価値」のこと。時価総額に純負債を加えたもの。
つまり、企業を買収する時価総額と、買収後に返済するお金。

EBITDAは企業が年間に稼ぎ出すキャッシュフロー、つまり収益力を表す。

つまり、企業を買収したら何年で元が取れるかという指標。

一般的に7~8倍以下なら割安と考えられる。

M&Aの際は「8~10倍」が目安とされる。

バリュエーションの参考数値(※かぶ1000さんブログより引用)

  激安 超割安 割安  
予想PER 6倍以下 ~8倍 ~10倍 10倍以上
PBR 0.3以下 ~0.4 ~0.5 0.5以上
配当利回り 5%以上 ~4% ~3% 3%以下
EV/EBITDA 3以下 ~4 ~5 5以上
ネットネット指数 0.5以下 ~0.66 ~1 1以上

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