(1570)日経レバ の正しい使い方

投資戦略

 

「攻めと守り」両方使える便利ETF

(1570)日経レバETFは、日経平均のおよそ2倍のボラティリティで変動するETFだ。

個人投資家にも人気が高い銘柄であり、売買代金、出来高が多いため1億以上のロットも簡単に入れられる。ショートも可能。相場のボラティリティが上がる時(指数の暴騰、暴落)は、使いこなせれば大きな収益を得ることができると思う。

ここでは、日経レバETFの使い方、投資タイミングについてまとめておく。

オーバーシュートを逆張り

相場のボラティリティは人間の感情で作られるといっても過言ではない。時に買われ過ぎたり売られ過ぎたりする。ただし、行き過ぎたものは戻る。右に振れた振り子が左に戻るように、伸ばされたゴムが逆方向にはねるように、一方向に振れれば振れるほど逆にいく力が蓄えられている。

そうゆう相場の転換点で逆張りしたい場合、日経レバETFは使える。個別銘柄だと、その銘柄固有のファンダメンタルによって行き過ぎが戻らないことがあるからだ。しかし、日経レバETFなら全体が行くほうこうへ必ず行く。全体地合いが読めれば確実に収益化することができる。

ヘッジとして使う

僕は主にヘッジとして使っている。

基本的に中長期ロングは相場変動に惑わされず、想定したストーリーが続く限り持ち続けるものだと思う。現物フルポジならヘッジを使う必要はないだろう。しかし、レバレッジをかけてロングポジションを持っていると、複数銘柄に分散していたとしても、逃げられない大暴落(災害、戦争など)で大ダメージを喰らう可能性がある。相場を長く張っていれば、必ずそうゆう局面にぶち当たる。

レバレッジをかけた分は、何かでヘッジしたい。そんな時、日経レバETFのショートはとても便利だ。地合いとPFを見ながらロットコントロールすることで、レバレッジのリスクを減らすことができる。

しかし、2020年のコロナ大暴落からの上げ相場のように、指数がずっと上げていく相場だと損しかしない。指数がヨコヨコ or 下げ相場で効果を発揮すると思う。

下げ相場で中小型を中長期ロングする場合

2021年は年初から日経平均が下げ続ける展開。そんな相場環境で中小型株をロングしていると、たびたび急落で資産を減らされる。地合いを切り裂いて上がるような本当に良い銘柄は買い増せばいいが、できるなら下げを獲りたい。そんな展開の時、日経レバETFのショートポジションと併用するのはとても効果的だ。レジスタンスラインや25日移動平均線越えで売り増す。相場が下げてVIX、騰落レシオで下げすぎ領域に入ったら買い戻す、を繰り返していく。

どんな指標をみるか?

地合いを読むのはとても難しい。確実な正解はない。

しかし、参考になる指標はあるので書いておく。

騰落レシオ

騰落レシオが当たりやすいのは売られ過ぎの展開だ。騰落レシオ70台は売られ過ぎ。特に60台はほぼ底入れ、絶対の買い場と言われていた。ただし、コロナショックでは40.12までつっこんだ。相場参加者の多くに知れ渡っていること、新型コロナのような未知の非常事態になると指標が役に立たなくなることは意識しておきたい。

参考:コロナショック② いったんのセリングクライマックスを記録

騰落レシオの買われ過ぎ(140以上)はあまり当たらないといわれる。140~160が大きく上がるチャンスだったりする。

VIX

VIX:20以上 売られ過ぎ。買い場

VIX:15  平均これくらい

VIX:12  買われ過ぎ。売り場。

なんて言われるが、これも状況による。リーマンショックやコロナショックだと、20を軽く突き抜けて60~80までいくこともある。

「20以上だから買い場!フルレバ!」とかやってるといつか必ずシヌ。あくまで参考値であり、買い場、売り場はその時の相場をみて判断するしかない。

↓2022年の相場はVIX20~30で推移していることが分かる

ただ、現物のみならvix20を超えたら狼狽売りすべきじゃないと思う。我慢して持っていたほうが戻る可能性は高い。

参考:コロナショック①

移動平均乖離率

一般的には ±15~20%(25日移動平均線)で売られ過ぎ、買われ過ぎと判断される。

実際は銘柄ごとに傾向を分析したほうがよい。

ただし大相場になると移動平均乖離率など無視して一方向に向かうので、ロスカットは厳しくすべき。

RSI

相場の買われ過ぎ、売られ過ぎを示すオシレーター系指標。

短期的には14日を使うことが多く、75%以上は買われ過ぎなので売りサイン、30%以下は売られ過ぎなので買いサインとされる。

下の30%はかなり精度が高い。

 

総悲観に勝る買い材料なし

指標ではない。しかし「総悲観に勝る買い材料なし」は必ず覚えておくべき。

経験上かなり信頼性が高い。

なぜなら、総悲観の状況は悪材料がほとんど織り込まれているから。

しかし、総悲観の状況は本当に株価を上げる要素が一つもない。それゆえ、恐怖で買い向かうことができない人た多数。だからこそ買わないといけない。

ほとんど逆張りしないと大きな収益はでない

日経レバETFの難しいところは、「ほとんど逆張りしないと儲からない(むしろ損する)」ことだ。

「上がるか下がるか五分五分だけども、下のほうが若干期待値が高い」というような局面でポジションを大きくとらないといけない。逆にタイミングが遅いと、翌日寄りのGU(GD)で逆にいかれ、利益をすべて吹き飛ばす(最悪含み損)ことになる。

状況がはっきりしないところで大きくポジを持つ。首尾よくシナリオ通りの方向にいったら利確していく、ぐらいじゃないと利益が出ない。

 

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