NYダウの歴史的大暴落により、日経平均も記録的な下落に見舞われました。「絶対の岩盤」と言われたPBR1.0倍、騰落レシオ60台を軽く突き破り、日経平均16358円という記録的暴落。もうAI主導で相場が壊れたんじゃないか、と思いましたねー
しかし、3/23から大幅な反発。現在、5/19まで押し目をつけつつゆっくりと上昇しています。
3/23から5/19までの戻りの過程では、個別銘柄でも大きな差が出ています。全戻し、底値からの2バガー、新高値更新など買われた銘柄がある一方、まったく戻らない銘柄もあります。
この2か月の間でどんな銘柄が買われたのか? 記録しておきます。
買われる理由のある銘柄が買われた
「Buy the rumor, sell the fact (噂で買って事実で売れ)」
相場にある有名な格言です。
今回はまさに格言通り「コロナの状況でもいいんじゃない?」と思われるような銘柄がガンガン買われました。
買われた銘柄(覚えているだけ)
マスク
感染防御のため必須。一時品薄になりドラッグストアに人が殺到。ネットで1箱5000円とかで売られる。しかし、すぐに生産が追いつき値崩れ。買占め業者から投げ売りが殺到。関連銘柄の下落も早かった。
銘柄:興研など
アルコール消毒液
新型コロナはアルコールに弱い。これもドラッグストアに殺到して品切れ。
ライオンの「キレイキレイ」がバカ売れ。
銘柄:ライオン、花王、
ドラッグストア
マスク、アルコール消毒などの需要。新型コロナによる外出自粛からの巣籠需要(買いだめ)。などにより、ドラッグストアチェーンが爆益。前年比20%増という決算がちらほらみられた。
ライオンの決算をみると、一見新型コロナから遠い「歯磨き」「ボディーソープ」なども売れている。「トイレットペーパーがなくなる!」とかのデマが飛びかい、買いだめに走る人が増えた。
また、新型コロナの感染を避けるため、医療機関を避ける人が増加。病院の収益が減る代わりに、ドラッグストアで医薬品を買い求める人が増えた。
とにかく今回のコロナでドラッグストアは大きな特需を得た。
銘柄:ツルハHD,ウェルシア、スギHD、ゲンキーなど
食品スーパー
これも外出自粛による巣籠需要。食品を買い求める人が殺到。
食品スーパーだけでなく、食品の包装を作る企業など、関連する銘柄がどんどん上がる。もはや連想ゲーム。
銘柄:神戸物産、アルビス、オークワ、バローHDなど
人工心肺
新型コロナの重症例ではECMO(人工心肺装置)が必須という情報が出れば、人工心肺の生産に取り掛かるといった会社がストップ高する状況だった。
電子書籍
巣籠でやることないから電子書籍の需要が上がるだろうという発想。実際、イーブックの決算は素晴らしかった。
銘柄:イーブック、Amazia、メディアドゥなど
テレワーク(在宅勤務)
3密(密集・密着・密接)を避けるため、なるべく自宅で仕事しましょう、ということになり、テレワーク関連が上昇。2020年は5G元年であり、デジタルトランスフォーメーション(DX)の重要性が叫ばれる中、新型コロナの登場がテレワークをさらに盛り上げた形。新型コロナの終息はまだ見えず、テレワーク関連銘柄は今後も注目される。
銘柄:チェンジ、オプティム、エイトレッド、など
半導体製造装置
5G,テレワークにより半導体の需要が増え、それに伴い半導体製造装置も買われた。レーザーテックの決算がよく、関連銘柄のホロンとかも爆上げ。
銘柄:レーザーテック、ホロンなど
ゲーム
外出自粛でゲームやりたい人増えるだろうという単純な発想。
銘柄:任天堂、スクエニ、イグニスなど
細かいところはまだまだあるが書ききれない
とにかく、「買われる理由のある銘柄」はどんどん買われるという状況。連想ゲームでとにかく理由があればいい、という… で、決算みてみたら大したことなくて売られる、というパターンも多かったです。
米国も日本も猛烈な金融政策でETFを買いまくり、意地でも指数は下げない!という状況で、金余りから投資できる対象を探しているという印象でした。
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