7191 イントラスト

企業について

 

マルチプル関連

 

日付 2025/7/5  
時価総額(億円) 198億円
株価(円) 887円   
PER 12.8  
PBR 2.85  
利回り 3.95  
ROE(予) 22.29  
信用倍率 74.04  
ネットキャッシュ

60.8

※流動資産+投資有価証券×0.7-負債
ネットキャッシュ比率 0.3 ※ネットキャッシュ/時価総額
キャッシュニートラルPER 8.9 ※PER×(1-ネットキャッシュ比率)
取引のサイト(L or S) L  
目標株価 1247.4 ※PER×EPSで計算 PER18

株価の想定レンジ

830~ ※ヒストリカルPERでレンジを予測
レーティング なし  
SL    
株主優待

QUOカード(長期保有者向け)

権利確定月:3月
必要株数 優待内容
100株以上 【1年以上継続保有】
500円相当
300株以上 【1年以上継続保有】
1,000円相当

📌 事業内容

  • 家賃債務保証 をコア領域とし、賃貸物件における連帯保証人代行の仕組みを2006年に構築し、契約件数は2025年3月末で約47万件

  • 医療費用保証・介護費用保証・養育費保証も順次展開。医療機関272施設、病床数45,823床、介護事業者272拠点にサービス提供中

  • ソリューション事業として、Doc‑on(SMS連絡代行)、保険デスク、C&Oコンサル&オペレーションを提供、保証審査~回収まで業務効率化を実現

  • 2023–24年にはM&Aでプレミアライフを買収し、中小管理会社向けサービスや債権管理ノウハウを強化


📈 業績と収益性

  • 2025年3月期:売上高約102億円、営業利益率約22%(通期)

  • 資産や利益率が安定し、BPOなどソリューション領域への投資にも力を入れている。

  • 営業利益率は近年20~25%程度で安定、2024年2月期には約22%水準


💡 バリュエーション

  • 2025年3月期予想PERはおおよそ13倍前後、時価総額は約177~198億円

  • 歴史的にはPER17~19倍、PBR3.3~3.6倍程度で推移してきた例もあり

  • 2020年時点の比較ではPER26倍、PBR5.7倍という時期もあったが、現在はより割安になっている可能性あり


🧭 投資判断の視点

ポジティブ要素 懸念点
高い営業利益率(20%超)、複数保証分野への多角化 マクロ環境悪化時の滞納増リスク
M&Aによる事業拡充と効率化 流動性が低く、株価変動リスクあり
安定的な契約件数増加とソリューション展開 新分野の採算化遅れ・IR情報の不透明感

※まるのん氏は「営業利益率レンジが20~25%から20%へ下がった点」に懸念を挙げ、IR対応の透明性もチェック要

※営業利益率推移

決算期  売上高  営業益 売上営業
利益率
 ROE  ROA 総資産
回転率
修正1株益
 
単   2013.03* 1,851 -4.18 0.97 -17.5
単   2014.03* 2,131 -0.18 1.26 -0.2
単   2015.03* 2,845 18 0.63 -11.29 1.88 -11.0
単   2016.03* 2,650 541 20.42 36.48 1.84 32.5
単   2017.03   2,713 608 22.41 33.61 17.67 1.17 23.0
単   2018.03   2,951 772 26.16 22.59 15.24 0.89 23.0
単   2019.03   3,136 842 26.85 21.22 14.97 0.83 25.4
単   2020.03   3,626 1,021 28.16 21.99 15.68 0.83 30.9
単   2021.03   4,203 1,149 27.34 20.80 14.80 0.82 34.1
単   2022.03   4,943 1,184 23.95 18.59 13.13 0.83 34.9
単   2023.03   6,491 1,627 25.07 20.84 14.06 0.91 45.0
連   2024.03   8,971 2,073 23.11 21.74 13.92 1.02 54.9
連   2025.03   10,572 2,329 22.03 20.86 13.01 1.01 60.8
連 予 2026.03   12,000 2,600 21.67 22.29 13.76 1.07 69.3

 

 


🔚 まとめ

  • 強み:高収益(20%以上)、多分野への保証展開、M&Aによる事業強化。

  • バリュエーション:PER約13倍、安定指標としては妥当~やや割安。過去比較では割安感あり。

  • リスク:景気や信用リスク、流動性の低さ、市況変化による収益性低下。

 

 

 

 

 

 


📉 営業利益率低下の主因

 

イントラストの営業利益率が2020年の約28%から2025年に22%へ低下した主な理由は、成長投資および保証件数増加に伴う変動費の上昇と整理できます。

 

1. 成長投資による一時的コスト増


2. 保証事業の急拡大に伴う変動コスト上昇

  • 業務委託料(管理会社への支払い)や決済手数料の増加

  • 代位弁済や貸倒費用の増加(保証件数・滞納件数が増えたため)

  • 保証履行に関する引当金の積増し
    これらの費用は、保証契約の伸びに伴って直接比例して増えるため、営業利益率を押し下げる要因となっています invest-n.jp+15finance.logmi.jp+15minkabu.jp+15


3. ソリューションから保証主体へのシフト

従来、高収益だったソリューション(保険デスク、Doc‑on等)の割合が縮小し、低マージンながらボリューム拡大する保証ビジネスに軸足が移ったことで、平均的な利益率も下がっています pdf.irpocket.com


🧩 まとめ:段階的な収益構造変化

  • 従来(2020):ソリューション比率高く、貸倒・委託費用も比較的抑制 → 約28%の高利益率

  • 近年(2023–25):保証事業が急成長、人・設備・システムへの投資が進み、変動コストが増大 → 利益率は20%台前半に落ち着きつつある

会社説明では、「営業利益率を20%程度に設定し、超過分を先行投資へ回す戦略」であり、引き続き安定的な利益成長と将来的な回復を見据えています entrust-inc.jp+12finance.logmi.jp+12finance.logmi.jp+12pdf.irpocket.com

 

第三次中期経営計画の施策→営業利益率よりも売上成長を目指しつつ、増収増益の連続記録を更新します

 

 


✅ 投資家視点のポイント

  • 短期的な利益率低下は戦略的投資と保証件数拡大による自然な結果

  • 将来的には、投資が収益化すれば再び利益率回復の可能性あり

  • 今後注視すべき点:PMIの進展、システム開発費の収束、保証コストの変動推移

 

買い判断のポイント

・安定したビジネスモデルと業績と比較してバリュエーションが安い

・【四季報】東証プライム再上場目指す意欲公言、時価総額基準クリアへ株価向上を意識。

・10期連続増配を計画。さらに2027/3では配当性向60%を目指す

 

考えられるリスク

 

 

 

材料メモ

コメント

タイトルとURLをコピーしました