チャートで買い候補を探すなら月足をみる
どうゆう株が最も儲かるのか?
元ファンドマネージャーの方のセミナーで質問したことがあります。彼は一言で答えました。
「スネにキズがある株が復活してくる過程が最も儲かる」
つまり「あんな株はダメだよ。買ってるやつはクソ」とか悪口を言われてる株が復活してくる過程、その初動で大きくポジションを持てればリターンがでかい、ということです。
では、株の評価が変わるタイミングはどこなのか?
基本的には決算です。決算の数値で投資家の評価が変わり、それを織り込むことでトレンドが形成されていきます。株はいわば四半期ごとの決算で設定が変わるパチンコ台みたいなものです。実際、底値圏にあった株が好決算で翌日S高、そこから上昇トレンドに転換する姿を何度も見てきました。「底値圏の出来高急増」いわゆる「火柱」はトレンド転換の重要なサインと言われています。
とはいえ、トレンド転換を見極めるのは非常に難しいです。「決算が出る前にはかなり上がってしまっている」「好決算であっても出尽くし下げ」とかは頻繁に観測される現象です。数字が出る前にそれを先食いするかように株価が上がったり下がったりするわけです。
これは、「株は半年から1年後を織り込む」という特殊な性質によるものと考えています。おそらく株式市場のメインプレーヤー(機関投資家など資産規模の大きな投資者)やその業界の人(中の人)が事前に情報を得ており、一般投資家に数字が開示されるよりも早く株価が動いてしまうのではないかと思います。
プロとアマチュアでは情報格差があるのは当たり前です。「インターネットのお陰で情報格差はほぼ無い」などと言われますが、プロのみが許される企業とのワンオンワンミーティングの存在などを踏まえれば、歴然とした差があると考えるのが普通でしょう。
以上から「決算(ファンダメンタル)が良いからと盲目的に上がると信じるな。すでに織り込まれていたら損するから」ということが言えます。
大口投資家の動きを察知する方法はあるのか?
一つは「出来高」です。数千億の資産を運用する機関の大ロット買いは出来高にはっきりと残ります。
もう一つはチャートです。特に月足チャートは大きなトレンドの方向を判断するのに重要です。なんよなおじさんのふみさんのツイートを引用させていただきました↓
月足で上昇トレンドを確認しても、実際はかなり上昇してしまっているとう状況が多いと思います。日足、週足、ファンダメンタル含めて総合的に判断する必要があります。
底値圏で買うべきリスクリワードのよい株はどんな株?
「月足でトレ転見極めてから買え」と言われても、さらにそこから掘る銘柄もあるわけです。「下値が限定的だけど上値は50%以上を目指せる」みたいな株が欲しいわけで、「下値はマイナス100%、上値も100%」みたいな株はいらんわけです。レバ使ってたら死ぬので。
すると結局「バリュー株」「直近の決算で好業績」「需給が良い」といった「王道の株」を選ぶことになります。具体的には下記です。
- 低PER、低PBR、高配当
- ネットキャッシュが多い(キャッシュニュートラルPERを計算してみる)
- バリュエーションが安い(例:時価総額<営利×10)
- 信用買い残が少ない。貸借銘柄で売り残があったほうがよい
- マクロの追い風がある
- 直近の決算が好業績
- Xで話題になってない
逆に買ってはいけないのは「高PER、無配、買い残多い、Xで投稿が多い」といった銘柄です。割高+人気銘柄に手を出しても良いことは一つもありません。
「安いのに、興味を持っている投資家が少ない」という銘柄のトレンド転換の初動で、月足底値圏で仕込めたら最高です。
含み損になったらいったん切る
これは基本です。どんなに調べても絶対に上がる株などないのだから「含み損が増えてきたら切る」のはトレーダーとしての基本のきでしょう。株は銘柄よりもタイミングが大事といわれます。
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