2022/2/25 引けでの年初来パフォーマンスは-15.3%です。特にここ1週間の下落は厳しく、6日で-9%やられ、2/26は年初来-19.0%でした。
PFがグロース株メインだったことが要因です。今年はFRBのQT、利上げが注目されており、さらにインフレが加速していて、高PERのいわゆる「ハイグロース」と呼ばれる銘柄のバリュエーション水準訂正が起こっていました。確かに、PER50倍を超えるようなハイグロース、増収しているけれども利益が出ておらずPER判定不能のようなテック銘柄が売られるのは理解できますが、適正水準と思われるPER20倍、成長率15%程度の銘柄からも資金が抜けていました。ただ、商社、石油などの資源銘柄、金融は強く、日経平均を下支えしていました。指数は底堅いけれども中小型グロースが弱いという状況です。
そこにウクライナ問題が拍車をかけました。ロシアがウクライナに戦争を仕掛けたのです。当初はロシア支配下の一部の地域に限定して戦争を仕掛けるものと思われていましたが、予想外に全土攻撃を仕掛け株式市場は大きく動揺しました。
↓2/25VIX(24日は30オーバーだった)
↓資源株、金融、バリュー株は底堅いためそれほど指数は下がってないように見えるが、グロース株は地獄だった
TL(Twitter)が閑散としていた
ツイッターは相場の雰囲気を図るのに役立つツールです。
儲かっている投資家が多いと収益報告が増えます。「今日は3%しか増えなくて破産」とかw
しかし、下げ相場が厳しくなってくるとパッタリと収益報告がなくなるのです。ここ1週間は僕もさすがにメンタルをやられました。毎日資産が減っていくのは相当にキツイです。含み損は数字以上にメンタルを削られます。精神を消耗させ何一つ良いものは生みません。
ネガティブ要素しかない…
悲観の極みというのは、もう本当にネガティブ材料しかないです。
暴落の原因がいくつも解説され、さらなる下落を示唆する材料も出てきます。
株価があがる要素が1ミリもないのが特徴です。
日本株はやはり安い…
日々減りゆく資産をみていると、やはり弱気になります。中長期でホールドしていると言い聞かせても「致命的な間違いを犯しているのではないか」「投資手法が間違っていたのでは?」とネガティブな思考にどんどん侵略されていきます。
全投げすれば楽になれる、と何度も思いました。しかし、それを踏みとどまれたのは「日本株は安い」ということ。増収増益20%で財務も良い、そんなグロース銘柄がPER10倍台へ売り込まれる。PBR1倍を切っている小型もある。利回り3%後半になってきた。
さすがに安すぎるだろうと。
株価は将来の減益を織り込んで現在のバリュエーションなのかもしれません。
それでも安い。これでダメなら仕方ない。そう思っていました。
2/24は総悲観一色
レバナス勢も弱気になってきたころ、ついに最終局面がきました。
24日にロシアがウクライナ全土攻撃を開始して、ダウが800ドル安でスタートしたからです。
ナスダックも伴い大暴落。「これは終わったわ」と誰もが思ったでしょう。
2/25 開戦からの早期決着見通しで出尽くし
しかし、ダウナスは寄り底から大幅に反発して大陽線で引けました。戦争終結の見通しが立ったこと、FRBが利上げしにくくなった、とか考察されています。
2/25の日本市場も大暴騰で、5%、10%と上げる銘柄が続出しました。マザーズの7.5%上げを初めて見ました。
総悲観で買ったポジションは安全性が高い
多くの古典に書かれているように、最高の買い場は「総悲観」です。「陰の極」と言われる、投資家がパニックになって「なんとしてでも売りたい」と殺到するような相場は、下にオーバーシュートします。実際の価値以上に投げ売りされます。
そこを買えるかどうか。
フルポジションで持っているとメンタルがやられているため、総悲観の恐怖は相当なものです。ただ、冷静に状況やバリュエーションを見れば行動がとれると思います。
総悲観の状況は株価から「投機」の部分がそぎ落ちているためある意味安全性が高いと言えます。下に掘ってもおおやられしにくいのです。
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